統合的な視点からコーヒーとカカオを捉える

2月20日(火)19:30から開催される「fruitful Report #2」では、「コーヒーとカカオの共通因数」をテーマに農作物から消費者の手に渡るまでのコーヒーとカカオが持つ共通点、そしてそれぞれの視点を共通因数としてくくることでの可能性を3名の登壇者をお呼びし、リアルなコーヒーとカカオの生産背景のお話を交えながら、みなさんと考えます。
fruitful Report #1:https://fabcafe.com/tokyo/events/fruitifulreport_001また実際にコーヒーとカカオの共通因数を探り、実験的に作られたチョコレート「Almost Coffee」の試食と素材として使用されたシングルのコーヒー豆のカッピング(試飲)を行い、味比べをして頂きます。

 


 

PANEL SESSION

(From Seed to Cup) x (Bean to Bar) の共通因数

2017年に始動したfruitfulは「アジアの農業の活性化」をテーマに、アジアを中心としたコーヒー産業の活性化を目指し、様々な分野の専門家をおよびしたトークイベントやワークショップ、実際に生産地に赴き視察調査、精製実験、指導、テクニカルサポートなど幅広い活動を行いました。
気候や環境に恵まれたアフリカと比べると、アジアでアフリカ以上に質の高いコーヒーを作るというのは予想以上に大変です。それに加え近年の気候変動による不作、環境破壊による土壌の劣化などの課題もあります。そしてそういった課題はコーヒーの産業だけではなく、様々な農作物でも例外ではありません。
収穫された果実の種を発酵、乾燥、粉砕する。
実はコーヒーとカカオは栽培、精製、流通まで多くの類似点があります。コーヒー豆やカカオ豆を統合的な視点からみることにより、農作業から収穫後の精製プロセス、流通において様々な可能性がみえてくるかもしれません。

fruitful Report #2ではコーヒーにおける「From Seed to Cup」とチョコレートにおける「Bean to Bar」の過程における「共通因数」をテーマに、コーヒーとチョコレートを統合的な視点から見ることでの課題解決や新しい可能性をトークイベントを通して皆様と考えます。

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【 TASTING SESSION 】

( COFFEE x CHOCOLATE ) =
Almost Coffee
– From Seed to 【Bar】-

様々な視点で多くの共通点を持つコーヒーとカカオ。
それぞれの視点を統合的に捉えると、相乗効果が得られるかもしれません。
「Almost Coffee」は「カカオ豆を使用せずに、ほとんど (Almost) コーヒーなチョコレート」という意味が込められたチョコレートです。チョコレートの原料となる「カカオ豆」は使用せず、シングルオリジンのコーヒーが持つ個性豊かなフレーバーを液体としてのコーヒーとしてではなく、固形化された「チョコレート」で表現できないかと実験的に大西、橋本、福村によって開発されました。
今回のトークでは、そんな「Almost Coffee」の開発秘話もお話しします。

 


 

 Guest/ゲスト

 

福村 瑛
フーズカカオ株式会社 / 代表取締役

1991年石川県金沢市生まれ 明治大学経営学部卒 クラウドソーシングサービスConyacを運営するエニドアに入社。 ビジネス開発に従事し2016年に株式会社ロゼッタによるM&Aの後に独立。 ダンデライオンチョコレートジャパンにてチョコレート製造を経験し、インドネシアやタイなど東南アジアのカカオ農園開発および輸入を手がけるフーズカカオを設立。

大西陽
FabCafe Tokyo / Lead Barista

1990年トロント生まれ。FabCafe Tokyoリードバリスタ、fruitfulプロジェクトリーダー。
ヨーロッパでデザインを学ぶも幅広い視点や思考を学ぶため2013年来日。多種多様なコミュニティを持つFabCafeに興味を抱き、2014年からバリスタとして勤務。様々な視点/経験を生かして多方面から食にアプローチをかける。食べること、実験的なことが大好き。
2017年から始動した「アジアの農業の活性化」をテーマとしたプロジェクト「fruitful」を担当。

 

橋本 直樹
TribalCacao株式会社 / 代表取締役
Chocolatier

TribalCacao株式会社 代表取締役 橋本 直樹 1991年神奈川生まれ千葉県柏育ち カフェでの気軽な珈琲の一杯が何故美味しく気軽に飲めるのか?と考えたことをきっかけに食の分野に飛び込む。 料理の一皿、カフェの一杯、チョコレートの一枚。パフォーマンス。人の表現を感じることが大好き。 趣味は旅行と読書と登山。考えずに感じてしまうスケールの大きいもの、仕組みを考えた時に感じられる緻密で微小なもの、それぞれを楽しみ、自身に反映させることを日々楽しむ。 美味しさの演出を感性と工学の両面で考え、個性をより際立たせたチョコレートの製造をモットーに2017年TribalCacao株式会社を設立