アジアのコーヒーの可能性と変化を探る

中南米、アフリカのコーヒーが盛り上がりをみせている中、今、少しずつ注目を浴びつつあるアジアのコーヒー。本イベントでは「アジア」を舞台に、今後のアジアのコーヒーシーンがどのような可能性を秘め、変化する可能性をトークと実際にアジアで精製した豆のカッピングを通して探ります。

東南アジアのインドネシア共和国のバリ島は東西に火山山脈が走り、火山の活動による肥沃な土壌と豊富な水資源の豊かな自然環境のもと昔から農業が盛んに行われています。そんなバリ島の北東部に位置するキンタマーニのコーヒー農家を舞台にLIGHT UP COFFEEの川野優馬さんを中心に様々なリサーチ/実験を行い、質の高い農作物としてのコーヒーの生産を試みています。


 

小さな精製所での新しい試み

2018年、LIGHT UP COFFEEは自分たちの手により品質の高いコーヒーを作るために、キンタマーニの山の麓に小さなコーヒーの精製所を建設。今期、精製所ではLIGHT UP COFFEEのバリスタが入れ替わり滞在し、様々な現地の人たちを交え精製実験を行いました。またFabCafe Tokyoのリードバリスタの大西 陽をはじめ、外部のコーヒー関係者なども視察を行い、1つのHubのような環境を実現。イベントではそんな今期のLIGHT UP COFFEEの活動、今後の目標をトークを通して皆さんにお伝えします。スペシャルゲストとして、同じくアジアを拠点に持続的なコーヒーの生産を指導されている安田大志さんもお迎えします。

 


Guest/ゲスト

 

安田大志
株式会社坂ノ途中 – 海外事業部

2016年4月に新卒入社。入社後ウガンダでの研修を経て、2017年3月ラオス事業立ち上げ。学生時代はインドのスラムでダンスの先生をしていた。

株式会社坂ノ途中 – Mekong Organic Project –
www.on-the-slope.com/mekong

「百年先も続く、農業を。」をコンセプトに新規就農者のつくるお野菜を販売している京都の会社、坂ノ途中。
メコンオーガニックプロジェクトはそんな私たちの新しい挑戦。ラオスの深い森の中おいしいコーヒーをつくることを通して、環境負荷の小さい農業を実践する山岳少数民族の人たちの伝統的な暮らしを支え、失われつつある豊かな森を、未来につなぐプロジェクトです。

川野優馬
LIGHT UP COFFEE – Owner

コーヒーは農作物です。焙煎による焦げの苦味ではなく、素材としての風味や果実味を楽しむ文化を日本に広めるべく、現在は吉祥寺の店舗を中心に様々なイベントを企画中。日本のコーヒー文化を変えて、「量」ではなく「質」という 軸で、世界の農園の生産や流通を支えたいと活動しています。

LIGHT UP COFFEE
http://lightupcoffee.com/

LIGHT UP COFFEEは「コーヒーで人々の生活を明るく照らす」ことをコンセプトに、スペシャルティコーヒーの魅力を発信するコーヒーショップ。農作物としてコーヒーを扱い、産地や作り手ごとの個性の違いや、素材本来の風味を楽しむ新しいコーヒー文化を広めている。また「アジアの農園で最高に美味しいコーヒーをつくりたい!」をコンセプトにコーヒー精製の設備の導入に行うクラウドファウンディングを立ち上げ、見事目標金額を達成。https://www.makuake.com/project/lightupcoffee/

大西陽
FabCafe Tokyo / Lead Barista

FabCafe Tokyoリードバリスタ。ヨーロッパでデザインを学ぶも幅広い視点や思考を学ぶため2013年来日。多種多様なコミュニティを持つFabCafeに興味を抱き、2014年からバリスタとして勤務。様々な視点/経験を生かして多方面から食にアプローチをかける。食べること、実験的なことが大好き。